縮毛矯正は傷むからと美容師さんに言われて、
トリートメント系のストレートメニューを言われるがままにしたら、
余計に髪が傷んで扱いづらくなった。
こんな失敗されていませんか?
こんにちは。このクセミカブログを執筆させていただいています、
写心美容家の守部健太です。(Instagram→@ken_m1983)
美艶髪専門美容師の先駆者の一人として培ってきた縮毛矯正や髪質改善の知識や経験を、このクセミカブログを通じて癖毛に悩む女性達と縮毛矯正や髪質改善を始めたばかりの美容師達に、失敗せずに綺麗な髪を手に入れる為のノウハウをお伝えして行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
縮毛矯正は傷むからに気をつけて
癖毛が気になった時にみなさんは癖に対してどのような対策を行いますか?
・縮毛矯正をかける
・毎日ストレートアイロンで伸ばす
※ストレートパーマは僕の中ではやるだけ無駄なメニューです
この二択のどちらも髪が傷むって考えた場合に最近美容室でオススメされやすいのが、
・髪質改善
・酸熱トリートメント
・トリートメント系ストレート
などの縮毛矯正では無いメニューです。
「髪をできるだけ傷めたくないから。」
って考えてこれらを選びがちですがはっきり言います!髪質改善(その内容は美容師によります)や酸熱トリートメントではまず癖は伸びません。もし癖が落ち着いたように感じてもその効果は一瞬で癖を伸ばす効果としてはイマイチもしくは無意味に近いでしょう。
そして最悪の場合余計に髪が傷みます。(癖を伸ばすのに髪質改善や酸熱トリートメントを勧める美容師は正直無知でヤバイです。)そしてその髪が傷んだ状態になってから僕らに助けを求めてご来店されるお客様が非常に多いです。
これは注意喚起です。縮毛矯正は傷むからって別の癖が伸びる落ち着く系のメニューをオススメされたら逃げてください。髪を守る選択肢は貴方自身にあります。
うっかりしていると最悪の場合このような状態になる可能性大です↓

(根元の癖が伸びていないうえに中間から毛先がチリチリです)
トリートメント系ストレートとは?
だからと言って髪の癖も傷みも気になる。
そんな時に美容師さんから縮毛矯正より傷まないからとオススメされるのが【トリートメント系ストレート】です。トリートメント系ストレートと言うとトリートメントなのかストレートなのかそのどっちの効果もあるのかよくわからなくなると思いますが簡単に説明すると、
トリートメント成分が多く含まれる基剤(クリームやジェル)にパーマ液(還元剤)が合わさっている薬剤を髪に塗布して時間を置き、流したらドライしてアイロンして次の薬剤を塗布してと縮毛矯正に似た施術工程を行います。
身に覚えないですか?(よく覚えてないとおっしゃる方が大半だと思いますが自身の容姿の大半を占める髪に他人が何をしているのか全く覚えていないのも失敗続きの元です。)
これ実は縮毛矯正に似た施術工程というかよりざっくり簡易に縮毛矯正をしているだけなんですよね。先程【トリートメント成分が多く含まれる基剤(クリームやジェル)にパーマ液(還元剤)】と書きましたが、
これそのまま【縮毛矯正剤】です。おそらく違ってもパーマ液(還元剤)の種類や濃度の違いくらいでどれだけトリートメント効果が高いと言っても【トリートメント】ではありませんのでご注意ください。
最悪このような状態になる可能性大です↓

(トリートメント系ストレートをして逆に髪が広がっていませんか?)
何故トリートメント系ストレートで髪が傷むのか?
何故縮毛矯正は傷むからとトリートメント系ストレートを勧めたにも関わらず、結果的に髪を傷められてしまうのか?これにはいくつかの原因があってお客様側としては、
・元々の髪質が細く傷みやすい
・イルミナカラー系やブリーチを繰り返している
・毎日のように高温でアイロンを使用
・中間から毛先に縮毛矯正が残っている
・トリートメント系ストレートを毛先まで数回繰り返している
などなどの髪の状態だと相性が悪く失敗される可能性が高いです。
そして美容師側の問題としては、
・基本的な縮毛矯正やパーマにおける還元剤の知識が無い
・メーカーやディーラーに言われたがまま使用していて中身を自身で調べていない
・毛髪の診断ができていない(薬剤が有効な範囲を把握できていない)
・毎回毛先までやると髪に良いと思っている
・本気で癖が伸びるトリートメントだと思っている
などなど正直同じプロとしてえ!?って疑いたくなる内容です。
どっちが悪いかと言えば美容師側が悪いのですが、お客様側も知識を盾にして身をも守りましょう。これらの可能性同士が条件として揃うと髪は激しく傷んでしまうことがあると覚えておいてください。

(元々髪が傷みやすく中間から毛先に縮毛矯正がかかった状態への【ストキュア】によって髪がちぎれている部分も)
※ちなみにメーカーの公式サイトによると縮毛矯正がかかっている髪へのストキュア施術は行わないようにと明記しています。
もしトリートメント系ストレートで失敗されてしまったら
失敗される前に上手く縮毛矯正をかけてくれる美容師に巡り会えるのが一番なのですが、中々そうは行かなかったりするものです。(そういったお客様が多いのでこのようにブログにしているわけで)
もし貴方が既にトリートメント系ストレートなどで失敗されているとしたら、綺麗な状態に修正するのにこれだけのものが必要になります。
・修正を請け負うことができる美容師
・時間(髪の長さや損傷具合によって数年)
・お金(髪が綺麗になるまでにかかる施術費とヘアケア費)
などなどどれもかなりの労力を伴います。ですので最初の注意喚起でも書いた通り大袈裟では無く逃げてでも髪を守るべきなんですね。それでも手遅れな場合はご相談ください。
ちなみ余談ですがに酸性の縮毛矯正やストレートなら傷まない!安全!って売り言葉を使う美容師もいますが全く安全って訳ではなく、使いこなすのにより高度な技術と知識と経験が必要です。僕も酸性の薬剤を使用しますが酸性の薬剤の怖さを知っているからこそ、酸性だから安心安全なんて思いません。この辺りはまた追って書きたいと思います。

(僕の縮毛矯正で根元の癖と中間から毛先にかけてのチリチリをなんとか綺麗に扱いやすくしました。アイロン仕上げはしていません。縮毛矯正は傷むってなんだったんでしょうね)
癖毛をストレートヘアにするなら縮毛矯正一択
「縮毛矯正は傷む。」
そういう印象が強く実際に認知されているからこそ、縮毛矯正が得意な美容師はできる限り傷まない縮毛矯正を模索し技術の向上に努めています。またその方向性は必然的にヘアケアの知識や技術にも結びつく為、並行して髪質改善なども得意となります。
僕自身もアシスタント時代から縮毛矯正に強いこだわりを持って来ましたが、多くの成功と同時に失敗も経験して来ています。そして今現在までより良く癖毛に悩むお客様が快適なストレートヘアになれるように常に学び続けています。
それが「この薬剤が傷みにくい」や「このレシピが万能」というように、目の前の髪の状態もしっかり診断もできていないのに聞けば知ればできると勘違いしているのはどうかと思います。(特にInstagramの中にこういう美容師が多い印象です。なのでInstagram経由のご新規のお客様は髪が傷みきっていることが多いです)
傷まないの甘い言葉に騙されないでくださいね。
癖毛をストレートヘアにするなら縮毛矯正一択です。
そして縮毛矯正と一言で言っても美容師のレベルで仕上がりが全然違ってきます。

(僕の縮毛矯正によってこのように綺麗な艶髪に見えますがまだまだ手入れはしっかりしていかなければいけません。髪は一度傷むと元通りに治りませんので継続してメンテナンスが必要になります。)
最後に
今回の記事の内容をまとめたのでこれだけは覚えておいてください。
【お客様側】
・癖毛には縮毛矯正一択
・縮毛矯正は傷むからに注意
・髪のコンディションや美容室での施術内容を把握
・失敗される前に予備知識を得て盾を強化
・画像や動画やフォロワー数だけでむやみに飛びつかない。(しっかり調べる)
【美容師側】
・まずは自身が使用してる薬剤が何なのかを調べる
・自身には難しそうな髪だと判断したら手を出さない
・一度結果が良かったからと気を抜いて同じ薬剤を毛先まで繰り返さない
・縮毛矯正が傷むならなるべく傷まないようにできるようになればいい
・縮毛矯正の技術や知識が不安ならクセミカをフォローw
最後まで読んでいただきありがとうございました。よかったらご家族やお友達や同僚で癖毛に悩んでいる方や担当の美容師さんにこの記事を紹介してください。
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